ここでは洞爺湖で収穫されている主な新鮮野菜をご紹介します。
大葉赤紫蘇(収穫時期:5月中旬~9月下旬)、露地・ハウス栽培
洞爺湖町の大葉赤紫蘇は北海道でも有数の産地。
良質な赤紫蘇を栽培するために種を一粒一粒手で撒き、芽が出たところをまた手作業で一株一株、畑に植えていきます。
さらに、種の収穫には各農家さんがその年に栽培した出来の良い赤紫蘇(葉の形の良い物、香りの良い物)を選抜し、自家採取して翌年に撒くといったこと作業が代々受け継がれています。これにより、香りが良くて葉の大きな赤紫蘇(大人の手のひらサイズあります)が毎年栽培されています。
赤紫蘇にはβ-カロチンをはじめナトリウム、カルシウム、鉄、ビタミンなどの栄養素を豊富に含み、古くから薬用として使われてきました。効能としては、美肌、整腸作用、疲労回復、食欲増進、ダイエット効果など沢山ありますが、一番注目されている効能がアレルギー症状の緩和や抑制です。特にアトピーや花粉症で効果がを実感されている方も多いです。
セルリー(セロリ)(収穫時期:5月中旬~11月上旬)、露地・ハウス栽培
洞爺湖町のセルリー(セロリ)は北海道1の産地。
洞爺湖の影響により北海道としては寒暖の差が少なく、適度な湿度にも恵まれておりセロリの栽培に適していることから、40年以上栽培が続いています。
例年5月中ごろ~11月上旬にかけて、約17戸の農家さんがハウス栽培と露地栽培で育てたセロリを収穫していきます。
セロリの栽培はとても大変で、種を植えてから1ヶ月は播種箱で育てます。その後、1回目の移植後に1ヶ月、2回目の移植でもう1ヶ月、さらに3回目の移植で3か月と、種まきから収穫まで6か月もかかるという作物です。
収穫は、葉のイキイキとしている早朝に行い、機械は使わず全て手作業で切り出しています。
洞爺湖のセロリは、繊維質が少なく歯触りが良いのが特徴です。独特の香りもマイルドなのでセロリが苦手だという人も「ここのなら食べられる!」というほどクセがなく食べやすいです。
JAとうや湖のセルリー振興協議会が作るセロリは、化学合成農薬と化学肥料の使用削減して生産された「YES!ciean」の認証を受けています(春作)。
セロリは茎だけではなく葉にも栄養があります。
葉にはβーカロチンが含まれ、抗酸化成分として細胞の結びつきを防いでくれます。さらに一部はビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康を保ちます。また、セロリ独特の香りには食欲増進・利尿作用をはじめ、イライラを鎮め気持ちを安定させる効果もあります。
じゃがいも(収穫時期:6月下旬~10月上旬頃)洞爺湖町の洞爺地区は、有珠山の噴火による火山灰の恩恵をうけたミネラル豊富な土壌があります。
洞爺地区では、早生種の「とうや」をはじめ「キタアカリ」「男爵」「メークイン」「インカのめざめ」
など様々な品種を収穫しています。
地元のJAとうや湖では、倉庫の中に雪を入れて「雪蔵」を作り冬の間はその蔵の中でじゃがいもを
貯蔵しています。倉庫の中の温度を+2℃、湿度90%以上で貯蔵することでじゃがいものデンプンが糖に
変わり、新じゃがとは違った甘みの強いじゃがいもになります。
このじゃがいもは「雪蔵じゃがいも」としてスーパーなどでも販売されています。
また、JAとうや湖では農薬や化学肥料の使用量を減らした農業をすすめており、じゃがいもも
「YES!clean認証」を受けています。
財田米(収穫時期:9月中旬)
洞爺湖町の財田(たからだ)地区で栽培されたお米を「財田米」というブランドで販売しています。
財田米は、気温の寒暖の差と、きれいな水により作られています。
作付面積が少ない為、市場に出回ることが少ないため「幻のお米」とも呼ばれています。
財田地区では、北海道米の最高峰「ゆめぴりか」をはじめ「おぼろづき」「ななつぼし」などの品種が作られています。